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令和8年度リウマチ月間リウマチ講演会

実行委員長挨拶

令和8年度リウマチ月間リウマチ講演会
実行委員長 中川 夏子
(公益財団法人日本リウマチ財団 理事/兵庫県立加古川医療センター リウマチ膠原病センター長)

 このたび本年6月6日(土)および7月5日(日)に東京国際フォーラムにて開催の、日本リウマチ財団主催の「令和8年度リウマチ月間リウマチ講演会」実行委員長を拝命しております中川夏子です。
 本年度の講演会では、「多職種連携でつくるリウマチ診療の未来」をメインテーマに掲げ、関節リウマチをはじめとするリウマチ性疾患とともに生きる患者さんを中心に据えながら、医療と支援のこれからのあり方について皆さまと共に考える機会としたいと存じます。

 近年、関節リウマチの薬物治療は目覚ましい進歩を遂げ、多くの患者さんにおいて疾患活動性の抑制や生活の質の向上が実現してきました。早期診断・早期治療の重要性が広く認識され、寛解や低疾患活動性の維持が現実的な目標となっています。しかしその一方で、リウマチ性疾患は長期にわたり向き合う慢性疾患であり、患者さんの高齢化や併存疾患の増加、社会的背景や生活環境の多様化などにより、医療現場にはより包括的で柔軟な対応が求められています。薬物治療に加え手術治療やリハビリテーションの重要性も増していますし、治療の選択や継続においては、医学的妥当性のみならず、患者さんの価値観や生活状況を踏まえた支援が不可欠であり、医師と患者さんだけで完結する医療には限界があります。
 こうした背景のもと、医師のみならず、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士、ソーシャルワーカーなど、多職種がそれぞれの専門性を発揮しながら連携・協働するチーム医療の重要性はますます高まっています。多職種が相互に情報を共有し、立場を越えて意見を交わし合うことで、患者さん一人ひとりの病状だけではなく、生活や社会参加までを視野に入れた支援が可能になります。その積み重ねが、真に患者さんに寄り添うリウマチ診療の実現につながるものと考えております。

 本講演会では、最新のリウマチ診療に関する知見に加え、多職種連携の実践例や現場での創意工夫、患者さんの生活を支える視点について幅広く共有する予定です。専門職の立場を越えて学び合い、対話を深めることで、明日からの診療や支援に生かせる具体的なヒントを持ち帰っていただければ幸いです。本講演会が、患者さんとご家族、そして医療従事者の皆さまにとって、新たな気づきと連携のきっかけとなり、より良いリウマチ診療の未来をともに描く一歩となることを願っております。

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